突然ですが、投資詐欺に引っかかったことはありますか?
あるわけないでしょ!
私は大学まで九州の田舎(実家)にいた。大学の卒業を機に上京。そう、お上りさん。そして初の一人暮らし。左も右も分からない状態で当時流行ってた mixi のオフ会に参加しまくっていた。
そんな時に知り合った人に勧誘を受けたのがこのワンルームマンション投資話。
社会に出たばかりのお上りさんは本当に注意しないといけない事象。
だけど、立派な企業にお勤めのサラリーマンが勧誘を受けやすいので経験豊富な方にも参考になると思います。
投資?投機?儲かる?騙されてる?
何かに投資したい!金持ちになりたい!となった時に色んな投資話が目に入ります。
自分だけは騙されないはず!そう思う人のお役に立てればと思います。
自分への戒めも含め。
かくいう私も自分は騙されないだろう。それよりもこんな良い情報を得て実際に
行動している自分だからこそ稼げる話がきたんだと思い込んでいました。
投資話は突然にやってくる
10年以上も前の話。
地方から上京して初めての一人暮らし。
職場の先輩達は、休日はパチンコや競馬などのギャンブル、キャバクラやお酒に
お金を使う人が多く、決して将来自分がなりたいと思える人はいなかった。
仕事内容を見ても、未来が明るい(将来有望な)感じの職場には思えなかった。
当時、お金は無いが時間はそれなりにあったので、すごく焦燥感に駆られていた。
上京したばかりで、シフト勤務だった私は、平常勤務の同期とも時間が合わず、周りに友達と呼べる人もいなかったので、途方に暮れてた。
そんな窮地を救ってくれたのが、当時流行っていた “mixi” で、手当たり次第にビジネス系、異業種交流会系のオフ会やセミナーに行ったり、手当たり次第に興味の赴くまま色んな人とメッセージのやり取りをしていた。
その日もいつものように異業種の交流会に参加していた。
そこで声を掛けてきたのがすらっと細みの爽やかなスーツ姿の30代前半男性(Aさん)だった。
「どんな仕事をされてるんですかー?」と言うたわいのない会話をしてAさんはビジネスを色々としていると言うお話。
「へぇ〜そうなんですねぇ。」
と前のめりに話を聞いていると…。
「Kingさんのような普通のサラリーマンの方でも不動産投資できますよ♪」
「できるんですか?詳しく教えてもらえませんか?」
「もっと不動産に詳しい人がいるので良かったらその方をご紹介しますよ。」
「ぜひ、お願いします!」
ワンルームマンション投資の中身は…
後日、Aさんに紹介されたのは、マンションの1室をオフィスにしたような部屋。
40代くらいの男性(Bさん)に話を聞くことになった。
- Bさんが選んだワンルームマンションの物件を私が住宅ローンを組んで購入
- 購入した物件に人に住んでもらい、家賃収入で住宅ローンを毎月返済
- 住宅ローン完済後、その後は資産として残る
《メリット》
・入居者からの家賃収入からローンを返済できる
・ローンが完済したら、その後は資産として手元に残り、不労所得が入り続ける
《デメリット》
・入居者が入らなかったら家賃が入らずローンを自分で工面しないといけない(空室リスク)
・不動産を扱った事が無いから、管理とか入居者探しとかがやり方が全く分からない
ワンルームマンション投資の流れとメリット・デメリットの話を一通りしてBさんが私に持ちかけた話はこうだった。
《Bさんの条件》
・入居者の空室リスクをこちらが持ちましょう。(空室が続いてもその分のローンはこちらが持ちます。)
・物件の管理や、入居者探しをこちらでやりましょう。
・その代わり、入居者からの【家賃】−【ローン返済額/月】=【収入】分を報酬としていただきます。
Bさんのクロージング
悩んでいる私にBさんは以下のような事を話してきた。
- 私はずっと不動産業界にいて、最近独立してこのような不動産投資についてご紹介させてもらってる(実績十分をアピール)
- あなたと同じような30代後半のサラリーマンも私が紹介するワンルームマンションを購入して、資産ができたと喜んでいた。(実績十分をアピールパート2)
- 一銭も出さずに、ローンが勝手に返済され、ゆくゆくは資産としてあなたのものとなる(ノーリスク・ハイリターン)
- 若い事の武器は、チャンスがきた時にフットワーク軽く掴みにいけること(今がそのチャンスだよと私の背中を押す)
決断、そして…
Bさんの投資話に乗ることにした私は、その後の契約の流れを聞いた。
1.Bさんに物件を探してもらう
最寄りは山手線沿いにある大塚駅近辺の物件を紹介される。
→私は一度も見にいく事はしなかった。なので本当にあったかどうかも分からない…
2.住宅ローンを組む為の信用情報(私の)を取得する
※CIC(Credit Information Center)と言うところで信用情報を開示してもらい、私自身が借金が無いか?支払い期限に遅れたことが無いか?などを証明する資料をもらう
3.Bさんが私の印鑑を百均等で仕入れ、金融機関へCICの情報と共に住宅ローンの申請を行う
結果は…
実は…
住宅ローンの審査に落ちました。
住宅ローンを組むことができなかったので、大塚にあるワンルームマンションを購入する事はできませんでした。
20代そこそこだったことや、返済が遅れた事は一度もなかったが当時別のセミナーの費用に教育ローンを組んでいたことが原因だろう。と言うことでした。
それっきり、AさんやBさんに会う事はありませんでした。
住宅ローンで投資用物件を買うのはNG
今思えば、当たり前なのですが住宅ローンで投資用物件を購入するのはNG。
住宅用として借りると金利を安くで買えるというのがメリットなのだが、当然住居以外の目的で組んではいけない。
のちのち、住んでいないことが金融機関にバレると借りたお金を一括で返さないといけなくなるなど大変なことになる。
当時は安く借りられるのであればラッキーと思ってあまり深く考えていなかった。
それも反省しなければならない…。
まとめ 〜自戒の念を込めて〜
今思えばもし購入できていたら私は借金まみれになり自己破産まっしぐらだったと思っています。
もちろん、不動産投資自体は理解した上で上手に運用すれば成果を望めるのですが、私のように無知でかつ知らない他人に全部丸投げしてしまうような投資は遅かれ早かれ失敗していたと思います。田舎者、若気の至りとはいえ、深く反省しています。
皆さんも美味しい話がある時は一歩立ち止まって考えてみてください。
不動産Gメン滝島さんの動画が参考になります。
私と同じようにワンルームマンション投資をした方の話が聞けます。
〜自戒〜
・凄い人がいる、紹介するとなった時は要注意。
・相手に疑問をぶつけて納得してもそれは相手の思う壺。
・知らなさ過ぎるものに手を出す時ほど慎重に。