2024/8/5(月)日経平均株価 4,451円の下落で1987年のブラックマンデーの翌日を超え過去最大の下落幅となった。
本格的に株式投資を始めてほとんど初の株価暴落で1日でこんなに落ちるものかと狼狽えていた。私の持ち株は8/5(月)と前営業日(2024/8/2(金))の二日間で凡そ100万円の含み益が吹っ飛んだ。歴史的な瞬間に立ち会えた事は一歩また立派な(?)投資家に近づいたかなと思うと同時にこの暴落を体験して何を思ったか書いていきたいと思う。投資をやっている人、投資を始めたばかりの人、まだ投資をやっていないけどこれから投資を始めようと思っている人の参考になると嬉しい。
この記事でわかること
- 一投資家の株価暴落時の心境(Kingの心の中)
- 資産運用失敗の心構え(頭の体操)
FIRE達成に投資は不可欠
先日の記事でも書いたが、私はFIREを目指している。会社員を辞めれば、その後は資産からの収入(取り崩し(売却)や配当金)だけで生活する事になる。
特に、○億のような大きい金額を稼げない人は、投資しないでFIREはあり得ない。
起業して上場して売り渡して「はい、○億稼ぎました」みたいな。
必死にどんな投資をすれば儲かるか、少ない金額でも効率良く増やせるかを考えて実践してきてそれなりに増えてきた。
そしてきてしまった、冒頭の大暴落。
暴落は突然に
以前の記事で私の投資戦略を書いているが、インデックス投資と高配当株投資をやっている。
X(twitter)で上のようなポストをしたのだけれど、高配当株投資家にとって大暴落はむしろ大好物で○○ショックはむしろ絶好の買い場だと言われている(よね?)
X(twitter)でポストするくらいの余裕があったのでこの時はそこまで悲観的ではなかった。
心が平穏かどうかは投資スタイルによる
にわか投資家である私の戯言なのだけど、大暴落で本当に損するのはこういう人だと思ってる。
- 短期売買のトレード
- 戦略なき投資(ギャンブル的な投資)
短期で利益を上げようとしているからボラティリティが大きい(価格変動が大きい)暴落や暴騰に立ち会うと大きく利益を上げるか大きく損をするか博打みたいになり易いと思う。
上手く波に乗れば大きく儲かるけど上手くやらないと溺れて○んでしまう。
私は時間をかけて資産を気づいてそこからの収入で生活をできるようにしたいと考えているので今回のような一時的な暴落は、またいつの日か戻るだろうと楽観的だ。
過去の歴史が証明しているように。
15年以上の中長期で見てるから平気だけど…
私の投資スタイルは基本的に目先の株価動向に左右されない。
○新NISAの積立投資枠でオールカントリー(全世界株式)に毎月定額を夫婦で積み立てている。暴落しようが暴騰しようが気絶で自動的に定額を購入。
世界経済が成長し続けるという仮説にベットする投資。
○新NISAの成長投資枠 or 特定口座で高配当の個別株を割安時に買い続ける。
配当金を得ることが目的なので不祥事や倒産リスクが高まることが分かった時にしか売却しない。
株価の暴落はむしろバーゲンセールと思って買うようにしている。
冒頭で申し上げた通り、今回の株価暴落で凡そ100万の含み益が吹っ飛んだ。
売らない限りは損にはならないが、頭では理解していても感情が追いつかない感じ。
X(旧twitter)では『新NISA損切り』、『パニック売り』、『狼狽売り』などトレンドに悲観的な言葉が並ぶ。
『世界経済が成長し続けるならば』という前提
「オルカンやS &P500を脳死で買い続ければ良いんだよ。」は投資界隈では常識だ。
私もそう思う。
だけど、それには必ず「ただし」がつきまとう。
『世界経済が成長し続けるならば』という前提。
この前提が私の中でいつも引っ掛かっていた。
歴史は〇〇ショックを幾度も乗り越えてきたし、世界経済はずっと成長してきた。
じゃあ未来も?
森永卓郎さんと後藤達也さんのトーク
皆さんはRehacqという番組をyoutubeで見たことがありますか?
元テレ東の高橋さんがやってるyoutubeチャンネルなのだけど好きでよく見ている。
経済や政治、もちろん投資のトークテーマがあっていつも学びになっている。
その中で森永卓郎さんと後藤達也さんのトークが印象に残ったのでご紹介したい。
この動画内で(33:04〜)株価がどうなっていくか、今はバブルなのかどうなのかという話をしているのですが、経済ジャーナリストで 元日本経済新聞記者の後藤達也さんの見解と経済アナリストの森永卓郎さんの見解の違いが語られている。
・後藤氏はバブルが弾けたとしてもまた立ち直っていき発展していくだろうと話している。(35:38〜)
・森永氏は資本主義が未来永劫続かないだろう、つまり崩壊して資本主義に変わる時代がいずれくるだろうと話している。(36:39〜)
森永さんの言葉「資本主義は終わると思っている」というのが印象的で、バブルが崩壊するタイミングが分からないように、資本主義が終わるタイミングも分からない。そんな時を頭の片隅に入れておくべきではないか?と謎に考え過ぎていたりする。
森永さんが出版予定の『投資依存症』は読んでみたい。
森永さんは毎年バブルは崩壊すると言ってるような人なので資本主義が当たり前の人にとっては「ん?」と思う人も多いと思う。
岡田斗司夫さんの『評価経済社会』
森永さんの「資本主義は終わると思っている」という強烈なワードだけど「そんなこと起こるはず無いだろう?」と考えるの普通の人の感覚だと思う。もちろん、私もそのうちの一人。
だけど、あながち否定もできないと感じていた理由が、岡田斗司夫さんの『評価経済社会 ぼくらは世界の変わり目に立ち会っている』という本を読んでいたから。
ざっくり内容を言うと、資本主義(お金)ではなくて他人の『評価』で生きる世界になるという主旨のことが書かれている。
いきなりこの本を読んだわけではなくてyoutubeで岡田さんの動画をたくさん見ていた中ででてきた。
お金が無い世界で食っていく=サバイバル能力?
だいぶ横道に逸れてしまったけど、何が言いたいかというと金が無くなって生活できなくなったらどうする?を考えておいても良いのではということ。頭の体操。
・FIRE達成した後に、今回のような株価の大暴落が起きて仮にその暴落がやまずに回復することもなく金は底を付き、生活できなくなってしまったと仮定する。
どう備えるか?
最近見た二つの事例によりサバイバル能力だという考えに至った。
事例①『ザ・ファブル』
『ザ・ファブル』という漫画・アニメをご存知だろうか?
内容はざっくりというと、
「伝説の殺し屋が一般人としての生活を送りながら、トラブルに巻き込まれるアクション・コメディ。」
このアニメの中で、主人公である伝説の殺し屋・佐藤明が弟子入りを志願するクロと山籠りをするというシーンがある。
極力、物を使わずに食料も現地調達。ハブやマムシ、バッタやカエルを捕まえて食べる描写がある。
主人公のセリフも印象に残る。
- 「山での経験は町で役立つが、町の経験は山では役立たない」
- 「知恵と工夫」
- 「specialはこの身一つ」
この例は極端だけど実行できれば(能力があれば)金が無い世界でも生きていけそう。と思った。
事例②FIREした方のサバイバル生活
FIREを目指すんだったら既にFIREしている方々の話を聞くのが良いヒントになるだろうと思い、最近X(旧twitter)のスペースでFIRE達成者のトークしているのを聞いていた。
そこで異彩を放っていたのがFIRE民・穴切史郎さん(@anagirishirou)。
元新聞記者で45歳の時にアーリーリタイアされた方。※スペース面白いので聞いて欲しい。
この方のサバイバル能力が凄くて。
例えば…
- 夏場クーラー付けない(扇風機のみ)
- 「節約したい人はみんな”しそ”育てたら良いですよ。」という名言を残す
- ほぼ無人島(?)生活を実践している。いずれ無人島購入を計画中とかなんとか。
- 魚を突いて生きる(よゐこの濱口優みたいな感じ)
魚を捕獲するだけでなくて、そもそも可食のものかの見極め、捌き、調理の全てをこなす。
これ以上のサバイバル能力はないと思って紹介させてもらった。
※スペース面白いので聞いて欲しい。
まとめ
- 株価暴落でもいつもと変わらず投資を淡々と継続
- 頭の片隅にお金の無い世界を想像しサバイバル能力を付ける